メキシコのピアニスト/作曲家コンスエロ・ベラスケス(1916 – 2005)が16才の時に作ったボレーロです。ラテン歌手のみならず、ナット・キング・コール、ビートルズなどジャンルを超えて多くのミュージシャンにとり上げられ、世界的なスタンダード・ポピュラーソングとなっています。
歌詞の《como si fuera esta noche la ultima vez》は「今夜が最後であるかのように」という意味です。スペイン語圏の国ではこの文句が「今夜が最後だと思って必死に勉強しなさい」などというふうに、もはや慣用句として使われているとか。それだけ人口に膾炙した歌だということですね。
Bésame Mucho (1932)
música y letra: Consuelo Velázquez
【訳詞】西川恭
このまま強く抱いて
今宵かぎりの恋路と
なにも言わないで
失う予感にみだるる心
だきよせて
見つめていて いついつまでも
夜は明けれど
長らえぬさだめとして
Bésame, bésame mucho,
como si fuera esta noche la última vez.
Besame, besame mucho,
que tengo miedo perderte, perderte después.
Quiero tenerte muy cerca,
mirarme en tus ojos y estar junto a ti,
piensa que tal vez mañana,
estaré muy lejos, muy lejos de aquí.