1971年のサンレモ音楽祭入賞曲。ギタリスト/シンガー・ソングライターのホセ・フェリシアーノはイタリア語、スペイン語、英語バージョンをリリース。ヨーロッパ各国はもちろん、とりわけスペイン語版は中南米スペイン語圏の人々にとっての“ふるさとソング”として親しまれています。ホセのコンサートでも最も盛り上がる曲のひとつで、《una niña de mi pueblo llorara》の歌詞をその国に合わせて「Japonesa」とか「Mexicana」とか言い換えて歌い、そこでさらに盛り上がるというのがお馴染みの光景です。
歌詞の内容は故郷を出てゆく若者の決意と悲しみ、不安です。冒頭の歌詞は《丘の上にある私の住む村》。オリジナルであるイタリア語歌詞を書いたフランコ・ミリアッチは、所縁のあるイタリアのコルトーナの町から着想したそうです。
スペイン語版を歌うホセ・フェリシアーノは生まれ故郷であるプエルト・リコの山間の町ラレスから、5才の時に家族とともにニューヨークに移住しています。ホセがおそらく故郷を想いながら歌うこの歌は、同じ思い(あるいはそうしたルーツ)を持つ中南米の人々にとって、特別な心の愛唱歌なのだと想像できます。
心に故郷を感じながら新たな地で生きていく。その決意や不安は、国や時代が違えど多くの若者が経験します。日本における唱歌「故郷」や「サライ」にも通じる、老若男女の心に響く歌だと感じます。
ケ・サラ Che Sarà – チャコ&チコ – 日本語歌詞
Qué será (1971)
música: Jimmy Fontana / letra: Franco Migliacci
訳詞:西川恭
1. ふるさとよ 丘の上の町よ 尽きゆくその身を 横たえ そばに寄り添うものは 嘆きとあきらめ ふるさとよ 旅立ちの時だ
ケサラ、ケサラ、ケサラ
道はどこへ続くでしょう
いずれ どの道にも 陽はまた昇るから
やがて なにか見えるでしょう
2. 友達は 皆すでに去り
明日も 誰かが行くのでしょう
ごめんね 大好きだった この町のすべてよ
お別れを 告げてゆく時だ
ケサラ、ケサラ、ケサラ
道はどこへ続くでしょう
今宵このギターは 甘くむせび泣き
少女は涙に暮れるでしょう
3. 微笑みを 心に抱いて
愛を教えてくれた君に
誓うよ そういつか きっといつの日にか
帰るよ この町へいつか
ケサラ、ケサラ、ケサラ
道はどこへ続くでしょう
いずれ どの道にも 陽はまた昇るから
やがて なにか見えるでしょう
1. Pueblo mío que estás en la colina
tendido como un viejo que se muere
la pena y el abandono, son tu triste compañía
pueblo mío te dejo sin alegria.
Que será, que será, que será
Que será, de mi vida, que será
si sé mucho o no se nada
ya mañana se verá
y será, será lo que será.
2. Ya mis amigos se fueron casi todos
y los otros partiran despues que yo
lo siento porque amaba su agradable compañia
mas es mi vida y me tengo que marchar.
Que será, que será, que será
Que será, de mi vida, que será
en la noche mi guitarra
dulcemente sonara
y una niña de mi pueblo llorara.
3. Amor mio me llevo tu sonrisa
que fue la fuente de mi amor primero
amor te lo prometo como y cuando no lo se
mas se tan solo que regresare.
Que será, que será, que será
Que será, de mi vida, que será
si sé mucho o no se nada
ya mañana se verá
y será, será lo que será.