気がつけば、今年もあっというまに最初の3カ月が過ぎ、西荻窪・歌声喫茶は今日で3月後半の部が終わりました。この季節にぴったりのさくらの歌や卒業にまつわる歌をたっぷりと歌いました。
来週からは4月前半、そう、“平成”の時代もいよいよあと1カ月なのです。
西荻窪・歌声喫茶では、流行歌/歌謡曲でリクエストが多いのは昭和30〜40年代に発表されたもの。平成元年以降の歌はそれほど多くは歌っていないのですが、それでもふりかえって見ると印象深い名曲が数多くあります。
「少年時代」(平成2年)は夏の終わりの風物詩。同名映画の感動的なラストシーンは思い出すだけで涙する方も多いはず。
同じく平成2年発表の「小樽運河」は都はるみさんの一度引退してからの復帰作。ジャジーで大人っぽい曲調は平成版「港が見える丘」といった雰囲気です。
天童よしみさんの「珍島物語」(平成8年)はドラマチックな情景が浮かんできて、歌っていて気持ちが高まりますね。
「ハナミズキ」(平成16年)はおとなり武蔵野市の市花ということもあり、親近感を覚えます。ハナミズキは、1912年に東京からワシントンDCにソメイヨシノを贈った際に、そのお返しとして頂き、日本に入ってきたそうです。そんなエピソードを知ると、“友好”の象徴のように感じられてますます好きになります。
ラジオ深夜便で話題になった「おもいでの岬」(平成28年)は、ペギー葉山さんの最後の作品となった曲です。愛する人との思い出の場所を訪ねる歌詞が印象的です。
そして、欠かせないのが近年の朝ドラ主題歌。「麦の唄」(平成26年 マッサン)、「365日の紙飛行機」(平成27年 あさが来た)、「若い広場」(平成29年 ひよっこ)など、ドラマの展開とともに楽しみました。話題となった昼のドラマ『やすらぎの郷』の主題歌、中島みゆきさんが歌う「慕情」もリクエストが多かったです。
「サライ」「涙そうそう」「糸」などは、もはやスタンダートとなりました。平成30年間に発表された中に、まだまだとりあげていないすばらしい曲がたくさんあることでしょう。これからも皆さんのリクエストを参考に、様々な歌を歌っていきたいと思います。