2023年12月5日・8日、西荻窪ココパームにてチャコ&チコの歌声喫茶を開催いたしました。
季節は秋から冬へとうつろい、今年も残り1ヶ月。徐々に厳しくなってゆく寒さを感じつつも、冬の愛唱歌を歌って心の中からあたたまっていきましょうというのが今回の《心の窓に歌声を》という開催タイトルにこめた思いです。
ちなみにこのタイトルが「心の窓にともし灯を」(昭和34年 作詞:横井弘氏、作曲:中田喜直氏、歌:ザ・ピーナッツ)から拝借したフレーズであることは、この歌の作者両氏に敬意を表しつつ、あらためて申し上げておかなくてはいけません。
そんな“冬の歌声喫茶”ですが、近年の四季とのつきあい方はひと筋縄ではいかないもの。5日こそ平年並みといえる肌寒さでしたが、この週の東京は最高気温20度に達する日もあるなど、二十四節気の「大雪」の時季とは思えない暖かさ。準備体操と発声練習で体をほぐしていくと、少し汗ばんでくるほどでした。
ともあれ、1曲目は秋から冬へのうつろいが描かれた「冬景色」です。本来は今の時季にぴったりの唱歌。歌詞にある「小春日ののどけしや」をはるかにこえる今日の暖かさは、まあご愛嬌ということで。
続けて「寒い朝」「新雪」と前向きな心持ちで歌っていきます。「津軽海峡・冬景色」には年末ムードが漂い、参加者のみなさまの歌声にもなんだか噛みしめるような力強さが感じられました。
前半のラストは「銀色の道」。チャコお気に入りの一節「苦しい坂も止まれば下がる」を歌いながら、これから本格的になってゆく厳しい冬を乗り越えていくぞ、という気持ちを高めていくのでした。
しばしの休憩ののち、後半はクリスマスソングでスタート。「赤鼻のトナカイ」ではチコ扮するトナカイを全員で指さす恒例行事(?)が久しぶりに行われ、会場には笑い声があふれました。
続く童謡「たき火」。この歌に登場する“垣根のまがりかど”は、作詞者の巽聖歌氏が当時暮らしていた中野区にあります。その場所を訪ねたことがあるというお客様が「新井薬師から歩いて少し行ったところに、“発祥の地”の案内板があるんだよ」とおしえてくれました。
現在は勝手にたき火をすることは東京都の条例で禁じられています(届出が必要とか)。そういえば近所を歩いていてたき火のにおいを感じることは、もう久しくありませんね。
先述の「心の窓にともし灯を」、年の瀬の心にしみる「星影のワルツ」などを歌い、そろそろ冬の歌声も終盤です。昭和47年札幌冬季オリンピックのテーマ曲「虹と雪のバラード」でひと盛り上がり。
最後は“プラタナスの枯れ葉舞う”と晩秋から初冬の風景が歌われる「風」、そして「冬の星座」で締めくくりました。
再開後二回目の開催となった今回の歌声、いろいろなご都合で9月にいらっしゃることができなかったお客様とは3年以上ぶりの再会となりました。また、YouTubeで「まいにち歌声喫茶mini」の配信を見てチャコ&チコの歌声喫茶を知っていただいた方にもご来場いただき、歌声の輪がますます広がっていくような希望を感じさせてくれました。
ご記入いただいたアンケートから一部をご紹介します。
- 永いことブランクがあったのに久しぶりとは思えず、楽しいひとときを過ごせました。
- 歌の中で季節を感じ、「心が満たされる」という言葉がしっくりきます。久しぶりにお会いして楽しいトークに大笑いしました。
- 久しぶりのこの雰囲気、とても楽しかったです。
- 生演奏たいへん楽しく聞かせていただき、歌わせていただきました。
- 耳も喉も怪しくなった私ですが、皆様の声を借りて楽しく歌いました。
- なんでも歌えるふりをして気取って歌いました。
- 久しぶりに大きな声を出せてよかったです。ギターとピアノの生演奏は、やはり迫力があってよかったです。
- 進行もよく、全体の家庭的なムードがよかったです。
- 以前のようにリクエスト曲を取り入れてほしい。
- 歌っていると若返る気持ちです。
- 久しぶりのナマ歌声喫茶、とてもとても楽しかった。いつも通りの選曲も最高! どの歌も胸にジーンときて胸がいっぱいになります。
- とても楽しく、別世界を味わえ、元気で新年を迎えられそうです。
- チャコさんのおしゃべりがますますさえて楽しかったです。
- 間があくと声が戻らないので月に一回開催してください。
- 再開2回目、今日も楽しく歌いました。欲を言えば二ヶ月に一回または毎月にと思います。
- いつも元気をもらって帰れます。こんなに声が出せて嬉しいです。
- とても楽しいひとときでした。また3月を楽しみにしています。
次回の開催は桜の咲く頃を予定しております。詳細のご案内はもうしばらくお待ちください!