大川栄策さんは高校卒業と共に上京し、作曲家・古賀政男氏に弟子入り。昭和44年に「目ン無い千鳥」(作詞:サトウハチロー、作曲:古賀政男)でデビュー。昭和15年に霧島昇とミス・コロムビアが映画『新妻鏡』の挿入歌として歌った曲をリバイバルヒットさせた形です。
家具の町としてしられる福岡県大川市の出身。この曲がヒットしていた頃、タンスをかつぐ特技をテレビ番組でよく披露していました。
「さざんかの宿」の道ならぬ恋を嘆く歌の世界観は現代版「湯の町エレジー」のようにも感じられます。ちなみにB面は同じく吉岡治・市川昭介両氏の作詞・作曲による「湯の町しぐれ」という歌で、これが「さざんかの宿」に対するアンサーソングのような内容なのもまた面白いです。