就職で都会へ出た男性と地元に残る女性。離れ離れになった二人の心模様が交互に描かれる歌詞の形式がユニークです。かろやかな曲調は耳に心地よく、それがかえって歌詞の切なさを際立たせているようです。
月日とともにうつろう想い、あるいはかわらない想い。いっけん対照的で、どちらかを擁護しどちらかを責めたくもなるものですが、その奥底にある苦悩に思いをめぐらせてみると、私たちはこの男女どちらの心をも持ちあわせているのではないかということに気づき、いっそうの切なさをおぼえます。
蛇足ですが、11月3日は「ハンカチーフの日」。日本ハンカチーフ連合会が昭和58年に制定しました。マリー・アントワネットが「国内のハンカチはすべて正方形にすべし」という布告を夫の国王ルイ16世に出させたことから、彼女の誕生日11月2日に近い祝日を記念日としたということです。
なぜ正方形に限定したのか。マリー・アントワネットは、国民のハンカチを正方形に統一することで、自分だけはさまざまな形のハンカチを持って特別感を高めたかったのだとか。支配者の思考とはこういうものなのか知らん。
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