8月の『ウタゴエノトモ臨時号』、思い出の歌にまつわるエピソードコーナー「あの歌この歌プレイバック」では「アロハ・オエ」をとりあげました。
やさしいウクレレの響きやフラの舞い、波の音、南国の風を想像してみると、蒸し蒸しとした過ごしにくい暑さをほんのひとときでも忘れることができるような気がします。
そしてあらためてこの曲をじっくりと味わってみると、ただただ心地よい曲の雰囲気のうしろにある、この歌に込められた強い望郷の想いがじわじわと身にしみてくるようです。
望郷の歌、惜別の歌、旅立ちの歌。こういう歌に触れるとき、人はそれぞれ自分の歩いて来た道のいち場面、いち風景を思い浮かべるのでしょう。暑さでボーッとしながらそんなことをふと考えた2020年の夏なのでした。