4月前半の西荻窪・歌声喫茶は心地よい春風の中で…と言いたいところですが、実際には夏日があれば肌寒い日あり、強風の時もあり。毎日が季節の変わり目のようで、なかなか落ち着かない日々でした。
それでも、歌声は気持ちよく響いていました。新年度ということで新たな心持ちで歌えた気がします。人気曲ランキングは次の通りです。
【2018年4月前半 BEST10】
1位:故郷
2位:この広い野原いっぱい
3位:夢の中へ
4位:学生街の喫茶店
5位:アカシアの雨がやむとき
6位:赤いハンカチ、空に星があるように
8位:朧月夜、白い花の咲く頃、サライ
今回は歌の中にたくさんの「白い花」が登場しました。
「アカシアの雨がやむとき」と「赤いハンカチ」に出てくるアカシアは正式にはニセアカシアと呼ばれる白い花。本来アカシアと呼ばれるのは黄色い花の種ですが、日本にはニセアカシア(白い花)の方が先に入ってきていて、これをアカシアと呼んでいました。そんな経緯で現在でも混同されて呼ばれることが多いようです。ちなみに来週歌う「この道」に登場するのもニセアカシアです。
「北国の春」にはコブシの花。作詞家・いではく氏の故郷の長野県が歌の原風景と言われます。長野県のコブシの花の見頃はちょうど今頃(地域にもよりますが4月中旬〜5月頃)。
「白い花の咲く頃」では花の種類は特定されていませんが、故郷での哀しい別れの象徴として白い花が印象的に登場します。ニセアカシアやコブシ、ハクモクレン、桜のあとには白い花の季節があるのですね。
来週からの4月後半も、ニセアカシア、サンザシ(「この道」)、「ハナミズキ」「東京の花売娘」「花と小父さん」「すみれの花咲く頃」「忘れな草をあなたに」等々、たくさんのお花の歌を唄います。