懐かしい歌をギター生伴奏で

原題のリンデンバウムはボダイジュの近縁種であるセイヨウシナノキ(西洋科の木)

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菩提樹

 
1827年 ドイツ歌曲
作詞:ヴィルヘルム・ミュラー
作曲:フランツ・シューベルト
1909年(明治42年)唱歌
訳詞:近藤朔風

泉にそいて 茂る菩提樹
したいゆきては うまし夢見つ
幹には 彫りぬ ゆかし言葉
うれし悲しに といしその蔭

今日もよぎりぬ 暗き小夜中
真闇に立ちて まなこ閉ずれば
枝はそよぎて 語るごとし
来よ いとし友 ここに幸あり

はるかさかりて たたずまえば
なおもきこゆる ここに幸あり
はるかさかりて たたずまえば
なおもきこゆる ここに幸あり
ここに幸あり

 

24の歌からなる歌曲集「冬の旅」第5曲、原題「Der Lindenbaum」。美しいメロディラインと豊かな和音構成、起伏に富んだ展開など、“歌曲王”と呼ばれるシューベルトの魅力をたっぷり感じられる1曲です。

日本では明治42年の『女聲唱歌』で近藤朔風さんによる原詩に忠実な訳詞で発表され、こんにちまで愛唱されています。歌声喫茶のご参加者様からも「二部合唱で歌った」「ドイツ語の歌詞を習って歌った」などの思い出が多く寄せられます。

『女聲唱歌』(共編:天谷秀、近藤逸五郎 共益商社書店)には「野バラ(野なかの薔薇)」「ローレライ」など、同じく近藤朔風さんによる訳詞の愛唱歌も収められています。

◎この曲のチコ編曲によるギター独奏用楽譜は以下の店舗またはオンライン楽譜販売サイトで購入できます。

プリント版:G&Mギターショップ
ダウンロード版:mucome ミューカム


投稿者:チャコ&チコの歌声喫茶
記事公開日:2020/03/28(土)