歌声喫茶の愛唱歌
:84件1946年8月25日、NHKラジオ番組『空の劇場』で、東京の本局と静岡県伊東市立西国民学校を結ぶ二元放送で発表されました。歌詞と曲ができあがったのは放送の前日だったという、なんとも驚きのエピソードがあります。 作詞者の加… 続きを読む →
古き良きカントリーミュージックを彷彿とさせる前奏にはじまり、山の雄大さとおおらかさが感じられるような旋律と響きにのせて、切なさをふくんだ過ぎし日への想いがつづられます。 作詞・作曲の米山正夫氏の親友だった歌手・近江俊郎さ… 続きを読む →
ドイツの童謡「小鳥たちがやって来た」に日本語歌詞をのせた、いわゆる翻訳唱歌です。明治16年3月発行の『小学唱歌集 第二編』に収められました。原曲はドイツではたいへんよく知られている春の童謡なのだそうです。 作詞者の加部巌… 続きを読む →
昭和31〜32年に“サイクリング・ブーム”がありました。 京都産業大学の上野継義教授の「わが国サイクリング史の一断面」によれば、“サイクリング”という語は「それまではごく一部のサイクリストと自転車業界人の間だけで通用して… 続きを読む →
望郷の想いを哀愁に満ちた旋律にのせて綴る、古賀メロディーの傑作です。 作曲家・古賀政男さんが幼少期の思い出を作詞の西條八十さんに伝え、それをもとにこの詩ができたそうです。 歌詞に出てくる「幼馴染」という言葉は、幼友達とい… 続きを読む →
作曲家・服部良一氏は戦前、淡谷のり子さんの「別れのブルース」「雨のブルース」をはじめ、ブルースやタンゴ、ルンバなど欧米のスタイルを取り込み、“和製ポピュラー音楽”の礎を築きました。 戦後、様々な制約(戦中は敵性音楽として… 続きを読む →
フランス映画『巴里の屋根の下』(1930 ルネ・クレール監督)になぞらえたタイトル、ハイカツさんの明るい歌声、管弦楽団によるジャズ風味の演奏は映画のオープニングさながら。 高台あるいは空から俯瞰する東京の街並みと、その街… 続きを読む →
鶴岡雅義さんのレキントギターと三條正人さんらの甘い歌声。いわゆる“ムード歌謡”の代表的なグループとして知られる「鶴岡雅義と東京ロマンチカ」のデビューシングルです。 メキシコのボレーロやスペインのロマンス歌謡(Canció… 続きを読む →
「南国土佐を後にして」と並ぶペギー葉山さんの代表曲のひとつです。 歌の舞台は青山学院青山キャンパスであることがよく知られており、歌詞にも登場するチャペル前にはこの歌の歌碑が建てられています。作詞・作曲者の平岡精二氏は青山… 続きを読む →
三浦洸一さんは東洋音楽学校(現・東京音楽大学)声楽科を卒業後、作曲家の𠮷田正氏に師事。「弁天小僧」「東京の人」「踊子」など数多くのヒット曲があります。 「落葉しぐれ」はデビュー年である昭和28年9月に発表しヒットした曲で… 続きを読む →
就職で都会へ出た男性と地元に残る女性。離れ離れになった二人の心模様が交互に描かれる歌詞の形式がユニークです。かろやかな曲調は耳に心地よく、それがかえって歌詞の切なさを際立たせているようです。 月日とともにうつろう想い、あ… 続きを読む →
発表以来現在まで広く愛唱されている初夏の抒情歌です。NHK『ラジオ歌謡』で石井好子さんの歌で放送されました。 作曲家の中田喜直氏は「ちいさい秋みつけた」「心の窓にともし灯を」「雪の降るまちを」など季節の名曲を生み出してい… 続きを読む →
鎮魂の抒情歌としてこんにちまで愛唱されているこの歌が作られた背景については、逗子市立図書館による以下の文書を引用します。 1910(明治43)年1月23日、逗子開成中学校生徒11名と逗子小学校児童1名を乗せたボート「箱根… 続きを読む →
“ビロードの歌声”の異名をもつ津村謙さんと、やはり耳に心地よい美声で戦後の歌謡界を彩った吉岡妙子さんによるデュエット曲です。同名の恋愛映画(主演:岸惠子・佐田啓二)の主題歌として大ヒットしました。 吉岡妙子さんは戦後にビ… 続きを読む →
サトウハチロー氏のエッセイ『見たり聞いたりためしたり』を映画化した作品の挿入歌です。エッセイは昭和21年から10年にわたって新聞「東京タイムズ」で毎日連載されました。 曲は服部良一氏のアメリカ音楽に対する深い造詣と無邪気… 続きを読む →