歌声喫茶の愛唱歌
:84件長崎県佐世保市出身の歌手・平浩二さんのヒット曲。ダイナミズム豊かな歌唱は同郷の前川清さんにも通ずる雰囲気で、“佐世保スタイル”とでも呼びたくなるような味わい深いものです。 千家和也氏による歌詞は、渋谷駅東口のバスターミナ… 続きを読む →
月夜の浜辺で鳴く千鳥のようすを哀しくも神秘的に描く童謡です。 よせてはかえす波のようなアルペジオ(分散和音)と、夢かうつつか惑うような半音を交えた和声の進行で、詩のみならず音楽的な側面からもファンタジーの色合いが表現され… 続きを読む →
明治17年『小学唱歌集 第三編』に収められたいわゆる翻訳唱歌です。発表時の題名は「菊」でしたが、のちに歌い出しの歌詞「庭の千草」で呼ばれるようになりました。 歌い出しの歌詞がそのまま正式タイトル、あるいは通称となっている… 続きを読む →
1976年(昭和51年)にちあきなおみさんのシングル「酒場川」のB面として発表。それから7年後に瀬川瑛子さん他多くの歌手の競作で発表される中、細川たかしさんの盤が大ヒットしました。 “矢切の渡し”は江戸川をはさんで東京葛… 続きを読む →
NHK『ラジオ歌謡』の前身にあたる番組『国民歌謡』で放送されました。 歌詞は島崎藤村の詩集『落梅集』(明治34年)に収められた詩。民俗学者・柳田國男が藤村に語った、愛知県伊良湖岬の恋路ヶ浜に流れ着いた椰子の実の話がモチー… 続きを読む →
TBSドラマ・花王愛の劇場『三どしま』主題歌。 8ビートのポップス・サウンドとわかりやすい歌詞で、若い世代にも知られる大ヒット曲となりました。同年の日本作詩大賞、日本レコード大賞・作詞賞を受賞。 曲は昭和43年の島倉千代… 続きを読む →
作曲した八洲秀章氏は「さくら貝の歌」「あざみの歌」「山のけむり」などの美しい名曲抒情歌の作者として知られます。 その八洲氏の初期作品と言えるこの曲は、一聴すると戦前流行歌風のアップテンポの曲調ですが、流れる旋律はたしかに… 続きを読む →
昭和24年にNHK『ラジオ歌謡』で発表されたこの曲が作られたのは昭和14年のこと。 作曲家・八洲秀章氏が、病で失った恋人を想って詠んだ一首《わが恋の如く悲しやさくら貝 かたひらのみのさみしくありて》。これを友人である土屋… 続きを読む →
ひさしぶりに故郷に戻ってみると、のどかな山や川は昔のままだけれど、誰もいなくなった我が家はすっかり荒れ果ててしまっていた——。そんな、懐かしさと寂しさのいりまじった、なんとも言えない心模様が描かれています。 《更けゆく秋… 続きを読む →
「いつでも夢を」「寒い朝」などとならぶ吉永小百合さんのデュエットソングの名曲です。「いつでも夢を」は橋幸夫さんと、「寒い朝」はマヒナスターズとの共唱でしたが、本曲は三田明さん。 歌われているのは、日々のくらしをたいせつに… 続きを読む →
西田佐知子さんの代表的なヒット曲。 作詞者の水木かおる氏は同じく西田佐知子さんの「エリカの花散るとき」や、渡哲也さんの「くちなしの花」などを手がけています。 「アカシアの〜」と歌われるこの植物。正式な名前は「ニセアカシア… 続きを読む →
雑誌『コドモノクニ』で発表されました。 北原白秋と中山晋平のコンビによる曲はほかに、童謡「砂山」や芸術座公演の劇中歌「さすらいの唄」などがあります。
作曲者の末広恭雄氏(1922〜1988)は東京大学農学部水産学科教授の水産学者で、作曲家としては山田耕筰に師事したというユニークな経歴の持ち主。 末広氏の中学時代の音楽の先生は、言文一致唱歌を提唱し多くの唱歌を作曲・編纂… 続きを読む →
“昭和モダン”と呼ばれる西洋文化を折衷した新しいライフスタイルが社会に生まれた時代。服部メロディーの黄金期の作品のひとつです。 昭和10年頃にはすでにコーヒーは庶民にも浸透し、東京市内にも相当数の喫茶店があったといいます… 続きを読む →
もともとは昭和31年に織井茂子さんの歌唱で「牧場のロザリア」として発売。じきに歌声喫茶で愛唱されるようになり、昭和36年スリー・グレイセスの歌で「山のロザリア」と改題して発表されヒットしました。現在も歌声喫茶の人気曲とし… 続きを読む →