懐かしい歌をギター生伴奏で

歌詞、メロディー、和声が神秘的な色合いを織りなす童謡「浜千鳥」

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浜千鳥

 
発表:1919年(大正8年)童謡
作詞:鹿島鳴秋
作曲:弘田龍太郎

青い月夜の 浜辺には
親をさがして 鳴く鳥が
波の国から 生まれ出る
ぬれた翼の 銀のいろ

夜鳴く鳥の かなしさは
親をたずねて 海こえて
月夜の国へ 消えてゆく
銀の翼の 浜千鳥

 

月夜の浜辺で鳴く千鳥のようすを哀しくも神秘的に描く童謡です。

よせてはかえす波のようなアルペジオ(分散和音)と、夢かうつつか惑うような半音を交えた和声の進行で、詩のみならず音楽的な側面からもファンタジーの色合いが表現されているように感じられる曲です。

作詞の鹿島鳴秋さんは詩人で、同じく童謡詩人の清水かつら氏とともに雑誌『少女号』の編集に携わっていました。「浜千鳥」もこの雑誌で発表されました。


投稿者:チャコ&チコの歌声喫茶
記事公開日:2022/12/03(土)