懐かしい歌をギター生伴奏で

「オランダ坂」は石畳の坂道。洋風住宅が立ち並び異国情緒にあふれています。

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長崎の女

 
1963年(昭和38年)春日八郎
作詞:たなかゆきを
作曲:林伊佐緒

恋の涙か 蘇鉄の花が
風にこぼれる 石畳
噂にすがり ただひとり
尋ねあぐんだ 港町
あゝ 長崎の 長崎の女(ひと)

海を見下ろす 外人墓地で
君と別れた 霧の夜
サファイヤ色の まなざしが
燃える心に まだ残る
あゝ 長崎の 長崎の女(ひと)

夢をまさぐる オランダ坂に
しのび泣くような 夜が来る
忘れることが 幸せと
遠くささやく 鐘の音
あゝ 長崎の 長崎の女(ひと)

 

愛しい人の面影をしのんで想い出の街をさまよう——。それは流行歌の主要なモチーフのひとつだといえるでしょう。

たとえば、昭和15年に伊藤久男さんが歌った「高原の旅愁」(作詞:関沢潤一郎、作曲:鈴木義章)。また、たとえば昭和23年、近江俊郎さんの「湯の町エレジー」(作詞:野村俊夫、作曲:古賀政男)。

長崎を舞台にした渡辺はま子さんの「雨のオランダ坂」(昭和22年)では、こちらは女性の視点で「泣いて別れたマドロスさん」の面影を追っています。

雨の降る日の日暮れの頃に
思い出します オランダ坂を
遠いあの日を 忘れもせずに
濡れて歩けば 出船の汽笛

(作詞:菊田一夫、作曲:古関裕而)

多くの旅情歌を生んだ港町・長崎。昭和20年代には小畑実さんの「長崎のザボン売り」をはじめ多くの長崎ソングが発売されました。その後、昭和30年代初頭のロカビリーブームや30年代中盤からの青春歌謡の隆盛など、レコード会社の目線が若者に向かう傾向の中、「長崎の女」は久々の長崎ソングのヒット作となりました。

名作詞家・石本美由起氏門下のたなかゆきを氏による、長崎の名所・風物を織り込みつつ、誰もが自分の物語を投影できるような余白のある歌詞が、歌心に満ちたソングライター・林伊佐緒氏による流麗かつ軽快な三拍子のメロディーに乗り、春日八郎さんの味わい深い声で聴くものの心に沁み入る名曲です。

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投稿者:チャコ&チコの歌声喫茶
記事公開日:2025/02/20(木)