昭和4年の「東京行進曲」以来、銀座、日比谷、新宿、浅草、上野、神田などの地名を散りばめながらオムニバス・ショートムービーさながらに東京の街と人を描く歌が、各時代ごとに生み出されてきました。
「東京行進曲」そして昭和11年の「東京ラプソディ」では昭和初期の開放的で華やかな雰囲気が、昭和23年の「東京の屋根の下」では戦後の街にあっても夢と希望を胸に抱く若者の心情が描かれています。
昭和30年代の「東京の人」の舞台は夜の東京。この街で夜ごと聞かれる恋を憂えるしのび泣きにクローズアップしています。
三浦洸一さんは1953年にデビュー、「落葉しぐれ」「弁天小僧」「踊子」などがヒットしました。神奈川県三浦市出身であることからこの芸名になりました。