昭和37年(1962)4月、NHKラジオ/テレビで放送されていた5分間の音楽番組『きょうのうた』で発表されました。
この番組については詳しい情報にたどりつけていないのですが、同年3月まで放送された『ラジオ歌謡』の後継として、時代に合わせてテレビ放送にも対応した、家庭向けの音楽(新曲)発信番組だったのではないかと想像します。
同時にそれは、前年(昭和36年、1961年)に放送開始した子ども向け音楽番組『みんなのうた』の大人版としての位置づけでもあったかもしれません。
だとすればおそらく、人々が前向きな気持ちで毎日を過ごしていくための力となりうるような歌を発信していこうというコンセプトがあったのだと思います。
「若いふたり」の歌詞の内容はラブソングとも友情の歌ともとれますが、いずれにしてもそこには未来に対する夢と希望が溢れています。当時大流行していた「ドドンパ」のリズムにのせて歌われる希望の歌は、まさしく未来へとつながる「きょうのうた」だったと言えます。