懐かしい歌をギター生伴奏で

花の名前は待宵草(マツヨイグサ)ですが、竹久夢二が音感の美しさにこだわって宵待草としたそうです。

曲名右の  ボタンから演奏動画を視聴できます。

宵待草

 
1918年(大正7年)
作詞:竹久夢二
作曲:多忠亮

待てど暮らせど 来ぬ人を
宵待草の やるせなさ

今宵は月も 出ぬそうな

 

明治45年に竹久夢二が少女雑誌に詩を発表し、その5年後、作曲家でヴァイオリニストの多忠亮(おおの・ただすけ)が曲を付け、第2回「芸術座音楽会」で初演されました。

翌大正7年に夢二の表紙画で楽譜が出版されると、今で言う“大ヒット曲”となり、一世を風靡したといいます。当時、楽譜は一般市民に音楽を届ける主要なメディアのひとつ。中でもセノオ楽譜は、豊富なラインナップと竹久夢二の美しい表紙絵で人気を博していました。

歌詞はもちろん、叙情性溢れる旋律の美しさは、作曲から100年以上を経た現在も色あせることはありません。比較的軽快にはじまり、最後の「今宵は月も〜」の部分はたっぷりとしたアダージョで朗々とうたいあげる。バイオリニストによる作曲ということがおおいに納得できるようなつくりです。

◎この曲のチコ編曲によるギター独奏用楽譜は以下の店舗またはオンライン楽譜販売サイトで購入できます。

プリント版:G&Mギターショップ
ダウンロード版:mucome ミューカム


投稿者:チャコ&チコの歌声喫茶
記事公開日:2022/02/09(水) 
タグ:1918年  多忠亮  大正7年  竹久夢二