懐かしい歌をギター生伴奏で

明治から昭和にかけて、卒業式で歌う歌といえば唱歌「仰げば尊し」

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仰げば尊し

 
1884年(明治17年)
日本語詞:大槻文彦・里見義・加部巌夫
作曲:H. N. D.

仰げば尊し 我が師の恩
教えの庭にも はや幾年
思えば いと疾し この年月
今こそ別れめ いざさらば

互いにむつみし 日ごろの恩
別るるのちにも やよ忘るな
身を立て 名をあげ やよ励めよ
今こそ別れめ いざさらば

朝夕 馴れにし 学びの窓
蛍のともしび 積む白雪
忘るる間ぞなき ゆく年月
今こそ別れめ いざさらば

 

1871年に米国で出版された楽譜集に収録されている「Song for the Close of School」という曲が、「仰げば尊し」の原曲であることが、2011年に一橋大学名誉教授の桜井雅人氏によってつきとめられました。

日本の唱歌としては、明治17年発行の『小学唱歌集』第3編に収録されたのが最初。日本語歌詞は大槻文彦・里見義・加部巌夫の三氏の合議で作られたとされます。

大槻文彦氏は日本初の近代的国語辞典『言海』(明治22年刊行)の編纂者として著名な国語学者。

里見義氏は文部省の音楽取調掛の一員として「埴生の宿」や「庭の千草」など、現在まで愛唱される翻訳唱歌の作詞を手掛けています。

加部巌夫氏は宮内省・御歌所に務めた宮中歌人で、唱歌の歌詞選定にも関わっていました。ドイツの童謡を原曲とする唱歌「霞か雲か」(かすみか雲か はた雪か)の日本語歌詞がよく知られています。


投稿者:チャコ&チコの歌声喫茶
記事公開日:2014/03/01(土)